1895年(明治28年)、今から約120年前に鶴原製薬は、その産声を上げました。中華人民共和国東北部(旧満州)において医薬品の開発・製造に着手し、日本や中国の国民医療に大きく貢献、現在の日本における大手製薬メーカーの技術指導的な役割をも担ってきました。いわば、「わが国の製薬業界のパイオニア」として存在してきたのです。そして今、“高齢化社会”の到来により、医療・医薬への関心はますます高まっています。その中でジェネリック医薬品の果たす役割は、より大きなものになっていると考えます。先発品と効能、効果が同じであり、品質や安全性についても厚生労働省の承認を受けているジェネリック医薬品。何と言っても価格が安く抑えられることが患者様にとって、またそのご家族にとっても一番のメリットだと考えられています。私たち鶴原製薬(株)は120年の歴史の中で培ってきた豊富な技術・ノウハウを基に、「すべては患者様のために」というモットーを掲げ、新しい時代に応えるために「明日の医薬」を創り続けていきます。
ジェネリック医薬品メーカーとして創業120年の歴史を持つ当社。「ジェネリック」という言葉には「一般的な」「ブランドに囚われない」という意味があります。ジェネリック医薬品を簡単に説明すると、新薬の特許期間後に発売される医薬品ということになります。新薬の場合、莫大な開発費用をかけたメーカーが約20~25年間、製造・販売の独占権を持ちます。そのため患者様が負担する費用も当然高くなります。一方、ジェネリック医薬品は新薬と同じ成分・効能がありながら、新薬より安価な価格設定が可能になります。欧米においては早くからジェネリック医薬品が普及しており、日本での知名度も年々高まってきています。政府も平成30年度~平成32年度末までの間のなるべく早い時期に普及率80%以上を目指すという目標を定めました。当社では現在、この「ジェネリック医薬品」を中心に300種類を超える自社ブランド製品を扱い、開発・製造・販売まで全て自社で行っています。さらに工場の新設、最新機器と完璧な品質管理システムを持つ研究室、コスト削減・単価引き下げのための効率的な製造システム、構築された最適な生産ラインと様々な改善・進化を続けています。これからも自社開発・自社製造にこだわり、ジェネリック医薬品の安定供給を行うため、新しい取り組みにチャレンジしていきます。
安心で安全なジェネリック医薬品を世に提供し続ける当社は、開発・製造・販売・アフターフォローのすべての工程を自社で行っています。この自社開発・自社製造への強いこだわりは、「すべては患者様のために」という思いから来ています。薬価を抑え、一人でも多くの患者様へ良い製品をお届けするという思いを鶴原製薬の社員一人ひとりが常に持ち、そのためには個人として、チームとして、会社として何ができるのかということを考え続けています。創業から120年の道のりは決して平坦なものではありませんでした。しかし、その時代ごとに新しい挑戦を勇猛果敢に繰り広げてきたことも事実です。そしてその都度、社員の社会貢献に対する高い意識や一体感を感じてきました。人は誰でも磨けば輝くと考えています。ただ、磨かれる環境がなくてはその実現には時間を要します。鶴原製薬は「人間本位」をモットーにし、共に働く同じ思いを持った仲間が、「仕事を通じて人間として成長していく」という観点で日々接しています。若い人にもどんどんチャンスを与え重要な仕事を任せていきます。それぞれが自由と自己責任を持って仕事に取り組むことで、「どこでも通用する能力(=employability)」が育まれると信じています。